目視による製品品質検査とMSR検査(機械等級区分)でJAS品質規格の製品を徹底。
さつまファインウッドのものづくりは安心・安全が第一。
製材業者からラフカットされた枠組み壁工法構造用製材(2×4用材)を購入し、天然乾燥、人工乾燥、MSR機械による強度測定、モルダー加工、目視による品質検査を経てJASマークを印字する工程まで、自社で一貫して行っています。
曲がりやソリの少ない高品質部材を支える乾燥工程
乾燥材で建てた住宅は完成後に乾燥期間を設けなくていいので工期の短縮が可能。各部材の狂いが少なく、機密性や保温性が良くなるというメリットがあります。
ファインシリーズの木材はまず3~4カ月かけてじっくりと天然乾燥。日差しや風の向きを考慮しながら木材の位置や向きを変え、隅々まで均一に乾燥するよう配慮しています。その後、バイオマスエネルギーを使用した蒸気式人工乾燥へ。乾燥ムラを徹底的になくし、曲がりやソリの少ない乾燥材に仕上げます。
JAS基準に沿った含水率検査
建築後の不具合を防ぐため、JASでは枠組壁工法の構造用製材および造作用の乾燥材の含水率基準を19%以下と定めています。ファインシリーズの乾燥材はこのJAS基準に則って含水率検査を行います。
機械等級区分・MSR検査
日本で初めて2×4材、2×6材の全量MSR検査を行ったのは、私たちさつまファインウッド。それほど曲げヤング係数(曲がりにくさ)の検査を徹底しています。曲げヤング係数を測定することで、その木材の強度をJAS規格に沿って評価することが可能に。住宅用部材として適している木材のみを製品化しています。
その他の抽出検査
製品の一部を抽出し、破壊試験や接着剤の剥離がないことを確認する煮沸試験も行っています。
無垢材とフィンガージョイント材の違いは?
検査に合格した乾燥材は2×4材「ファイン4」、2×6材「ファイン6」のサイズにカット。余った短い木材を接着し、「ファイン4」や「ファイン6」のサイズに成型した部材が「フィンガージョイント材」です。フィンガージョイント材用の木材は強度を低下させる節や穴を取り除き、たて継ぎ用材品質検査を行い、接着します。仕上げ加工の後はMSR機械によるプルーフローダ試験(材料に荷重を与えて、フィンガージョイント材のジョイント部が破壊されるかを確認)を実施。さらに最終製品品質検査。JAS抽出格付検査を行い、すべての検査に合格した製品を出荷しています。
林業・木材産業が一致団結!
安定供給を可能にした
独自のサプライチェーンの構築。
国内唯一の資源とも呼ばれる国産材。しかし製材所や加工工場は減少傾向にあり、長らく原木がスムーズにお客様のもとへ届かない状況にありました。こうした状況を打破するため、さつまファインウッドは鹿児島県を中心に九州各地の林業・製材工場と連携。お客様のもとへ高品質な国産材をスピーディに安定供給するためのサプライチェーンを構築。こうした供給体制が国産材の使用率を高め、日本の森林業の活性化につながり、未来に向けた豊かな自然環境づくりへの足がかりとなることを願っています。