日本の森林資源を活かし、ツーバイフォーの家を守る。ファインシリーズは「甲種枠組材2級」の「MSR枠組材」。
今、戦後に造成した日本各地の人工林ではスギやヒノキを中心とした膨大な木材が利用期を迎えています。
国産材は日本で唯一、循環可能な資源。積極的に日本の森林資源を活かす取り組みが求められています。
「国産材」を有効に活用し、自然環境を守る豊かな森林を育むために。
さつまファインウッドは国産材による2×4材と2×6材、ファインシリーズを製品化。
メイド・イン・ジャパンの高品質なものづくりを礎とし、お客様のもとへ安定供給できるシステムを整えています。
高品質を実現する乾燥技術
天然乾燥を経て人工乾燥、乾燥養生。
手間をかけた乾燥工程が高い寸法精度を支えます。
木材の割れやそりを防ぎ、高い寸法精度を支えるのは、手間をかけた乾燥工程です。ファインシリーズに使用する木材は、森林から伐採した後、3段階の乾燥プロセス(天然乾燥、人工乾燥、乾燥養生)を経て、含水率19%まで絞っています。
中でも最大のポイントは、1段階目に3~4カ月かけて行う天然乾燥です。天然乾燥の現場は海抜200mの高台、天然乾燥に欠かせない良い風が吹き抜ける土地に設けました。ここに伐りだした木材を集め、専門スタッフが風向きや日当りを見ながら木の位置や向きを変え、仕上がりにバラつきのない天然乾燥材へと整えます。その後、天然乾燥を終えた木材は含水率の最終調整のため人工乾燥、そして経時変化を少なくするための乾燥養生の工程へ。あらかじめ時間をかけてじっくりと天然乾燥を行い、含水率を落としていますので、人工乾燥にかかる必要エネルギーや木材に与えるダメージを抑えることができるのです。
利用期を迎えた国産材を活用
国産材は日本が誇るすばらしい資源です。
さつまファインウッドが鹿児島県産の木材で調査したところによると、確実に成熟した木材は、たとえ間伐に選ばれる材においても末口径の大きさに関わらず曲げ強さ・曲げヤング係数とともにJASにおける必要最低強度を満たしており、建築材として利用できる数値と確認できました。私たちはこうした国産材を有効に活用し、森林の更新を図るため、国産材による2×4材「ファイン4」、2×6材「ファイン6」を開発。鹿児島をはじめ九州各地の材を集め、商品化に取り組んでいます。
MRS検査での強度測定
2×4材、2×6材の製造企業として
日本で初めてJAS認定を受けたMSR検査機械を導入。
さつまファインウッドは2×4材製造企業として、日本で初めてJAS認定を受けたMSR検査機械を導入しました。木材は全量検査(含水率検査、MSR検査による強度測定、MSR測定による曲げヤング測定、目視検査)を徹底。フィンガージョイント材はこれに加えて抽出検査(破壊試験、煮沸試験)を行い、JAS規格を満たした木材だけを製品化しています。
高品質安定供給
JASの品質規格に基づき甲種2級クラスの製品を生産。
工場内に大量の在庫を確保し、安定供給に備えています。
ファインシリーズは「甲種枠組材2級」に合格した「MSR枠組材」。さつまファインウッドは平成27年3月改正されたJASの品質規格を基づいた検査を実施し、製品の生産と選別を行っています。また、鹿児島県内に構える自社工場では常に、天然乾燥中の木材を含めて15,000~20,000㎥ほど確保。大量の在庫を工場内で管理することで、お客様のご注文が入ってすぐに加工・発送へ。お客様をお待たせしない安定供給を実現しています。
生産・供給体制
九州管内に独自の木材生産流通システムを構築。
お客様にジャストインタイムで商品をお届け。
高品質な製品の安定供給を守るため、さつまファインウッドでは「かごしま材JAS製品流通加工プロジェクト」を発足。鹿児島県をはじめとする九州管内の林業従事者や製材工場と連携を取り、独自のサプライチェーンを構築しました。これは林業・木材産業が足並みを揃え、一致団結して国産材需要に対応する、新しい時代の木材生産流通システムです。川上・川中・川下が一体となり、お客様のもとへ高品質な木材製品をジャストインタイムでお届けします。
コストダウンに貢献
短い木材を活かしたフィンガージョイント材。
建物の安全性はそのままに、コストダウンを可能に。
ファインシリーズの部材のタイプは「無垢材(JAS600 )」と「フィンガージョイント材(JAS701 )」の2種類。それぞれに特徴があり、目的やご予算に合わせてお選びいただけます。特に、短い木材を接着し規定の寸法に仕上げた「フィンガージョイント材」は、強度を低下させる節や穴などの要因を除去。これにより曲がりやそりが少なく、強度品質を一定に保つことができる建材です。2×4材、2×6材としてこの技術の導入により使用木材をムダなく活かすことができ、コストダウンにも貢献します。